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基礎知識・コラム

2017/02/20

資源エネ庁が意見を募集中!出力制御の公平性の確保に係るガイドラインとは?

太陽光発電 制度

2017年2月16日から2017年3月17日にかけて、資源エネルギー庁がパブリックコメントの募集を開始しました。

内容としては、出力制御の公平性の確保に係るガイドライン案ということですので、特に太陽光について注目しながら目次順に読み解いていきたいと思います。

0.本ガイドラインの基本的な考え方について

これまで『「出力制御を受ける発電事業者間の公平性」及び「効果的な出力制御のための柔軟性」の確保が必要であると指摘がなされてきた』ことを踏まえ、『今後、出力制御が実施される場合に次項以降にあげる関係者が適切に対応できるよう、出力制御の公平性確保に関するルールを整備することとした』とあります。

今まであいまいなまま進んできた出力制御の方法や公平性について、明確なルールを設けることにしたということですね。

1.出力制御の機会の公平性の考え方について

(1)基本となる出力制御の機会の公平性の考え方

『出力制御の上限について、年間30日(日数制御)、年間360時間又は年間720時間(部分制御換算時間)、指定電気事業者制度の下での出力制御のルールが規定されているが、同一のルールで接続する再エネ発電事業者は、均等に出力制御を行うようにする必要がある』とあります。

これは均等に出力制御を行うために各ルールの事業者ごとにグループ分けを行った上で、年度単位で出力制御の機会が均等となるように順番に出力制御を実施をするということです。

また、『年度が更新される毎に、グループAを最初に出力制御した場合には長期的観点から見れば、グループAに出力制御の機会が集中するため、長期的な視点からも出力制御の機会が均等となるように配慮する必要がある。』まさにその通りですね。

さらに「本ガイドラインで用いる『公平性』とは、出力制御量という結果ではなく、出力制御の機会とすることとする。」とあります。
実際には日射量などによって出力制御量が異なってくるため、厳密に何ワット単位で公平性を求めるのは現実的ではないということですね。

本ガイドライン案を原文で読みたい方はこちらをどうぞ。

次回以降も数回に渡ってガイドライン案の内容をお伝えします。