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基礎知識・コラム

2019/06/12

PPSとIPPの違いとは?電力自由化による今後

基礎知識・コラム

昨日はPPSについての記事を書かせていただきました。
記事:PPS(新電力)とは何なのか?

今回はよく間違われやすいPPSとIPPの違いについてご紹介させていただきます。

 

〇IPPとは何か?

PPSのことは昨日の記事でわかってもIPPについてよくわからないという方が多いかと思いますのでここでご紹介させていただきます。
IPPは「Independent Power Producer」の略で、独立系発電事業者を指します。IPPは、1995年の電気事業法改正で登場した事業者で、大手の地域電力会社である一般電気事業者に電気を卸売することが目的としていることから、卸供給事業者とも呼ばれております。

こう見るとPPSとIPPの違いがわかりづらいですよね。
ということでいまからその違いについて解説させていただきます。

 

〇PPSとIPPの違いは電力供給のどの部分を担うのかで変わる。

PPS:発電→企業や家庭へ直接電気を供給するまでの部分
IPP:発電→電力会社へ届けるまでの部分

自社で発電設備をもっていないことも多いPPS。IPPは発電設備があり、自家発電としてだけでなく余剰電力を売電することで利益率をあげております。
IPPが電力会社に電気を販売する場合は入札制がとられており、複数のIPPが電気卸販売の価格を競うことで、電力会社は有利な価格で電気の供給を受けることができます。

 

〇PPS・IPPの誕生で今後電力自由化はどうなっていくのか。

PPSは50kWh以上の電力需要者だけに電力販売が認められていたのですが、2016年にその決まりがなくなり、一般家庭に向けて電気を販売することができるようになりました。これにより多くの一流企業が次々と参入するようになり今ではPPSが注目されるという状況になっております。いままで電力会社や関係省庁の力で、自由化が進まなかったことを見るとこの現状はかなりの進捗と言えるかと思います。とはいえ、まだまだ課題は山積みで電力会社の料金体制も電力自由化の影響で下がるということもあまりなかったので、すぐに影響が出るということはないかと思うのですが、そう遠くないとおもいますので予めこの電力自由化についても調べておいて損はないかと思います。