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基礎知識・コラム

2019/04/20

太陽光基礎知識:キュービクルの役割について

基礎知識

よくホテルや大型商業施設、工場、病院などといった多くの施設で

「変電設備」とかかれた機器をよく見かけませんか?

それが「キュービクル」になります。

もちろん太陽光投資をしていく上で知っておきたい設備の一つでもありますので

今回は簡単に解説させていただきます。

 

キュービクルとは?

キュービクルとは簡単に言いますと電力会社や発電所、変電所からくる高圧の電気を

ビルや家庭で使えるように低圧の電気に変圧する設備になります。

つまり、電気を引き込む上でなくてはならない機器であるということがわかるかと思います。

ですが、一般家庭ではあまりこれを見かけませんよね。

一般家庭の電気はよく電柱についている円筒の形をした柱上変圧器が変圧をしてくれています。

ですが、柱上変圧器では商業施設や病院、工場といった多くの電気を使う施設では電力が足りません。

ここで活躍するのがキュービクルです。

こういった大型の施設では建物に直接高圧を送りこみ

キュービクルで使用する電圧に変圧するというわけなのです。

駐車場やデパートの屋上といったところでよくキュービクルがある理由は納得していただけたでしょうか。

 

キュービクルと太陽光発電の関係は?

太陽光発電システムの系統連系では、発電出力50kW以上と50kW未満とで

送電網への連系が区分されています。

50kW以上2メガワットMW未満のシステムは、

高圧で系統連携を行うように定められているのです。

つまり高圧連系の際はキュービクルが必要となってきます。

このため高圧の太陽光物件ではキュービクルの取り付けする必要があり、

キュービクル自体が高額ということもあり高圧の太陽光設備を取り付ける際は高額になってしまいます。

 

キュービクル設置の際の必要な届け出

1.キュービクルを設置する際は設置者が保安規定を定めて、

経済産業大臣もしくは産業保安監督部長に届けなければなりません。

2.キュービクルの工事、維持といった運用に関する監督者となる電気主任技術者を選定し

経済産業大臣もしくは産業保安監督部長に届けなければなりません。

電気主任技術者が見つからない場合は保安監督業務を行う

電気保安法人や個人の事業主に委託することも可能です。

その場合も産業保安監督部長に届けなければなりません。